神の驚くべき業 | イザヤ書 29章

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イザヤ書 29章

「この民は、口でわたしに近づき
唇でわたしを敬うが
心はわたしから遠く離れている。

それゆえ、見よ、わたしは再び
驚くべき業を重ねて、この民を驚かす。
賢者の知恵は滅び
聡明な者の分別は隠される。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 29章13節~14節

神の驚くべき業

この世の価値観が絶対的なものではなく、もっと別の何かがわたしを支えているのだと信じたい。しかし、実際は、この世の力に引きずられながら、苦しんでいる人は多いのです。

キリスト者である私たちも、神から与えられている信仰と、この世の価値観の狭間で、色々と葛藤を抱えながら生きているのではないでしょうか。そのなかで、時に、この世の価値に呑み込まれてしまうことがあります。それでも何とかして信仰を保ちたいと思い、口先やうわべだけで、神を信じようとしてしまいます。この時のエルサレムは、神により頼もうとせず、エジプトの力を頼りにして、アッシリアと戦おうとしていました。神の御心を尋ね求めようとせず、自らの知恵を第一にしました。

しかし、神は心をご覧になられるお方です。どれほど敬虔な信仰者として振る舞っていても、神の御前には空しいだけです。神はそのような私たちを驚かせます。これまでの価値観をひっくり返し、神を神として生きる道を、私たちの前に拓いてくださいます。その先にキリストの十字架が立っています。

藤井 真(千里山教会)