執り成しの祈りをささげるために | 詩編 62編

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詩編 62編

民よ、どのような時にも神に信頼し
御前に心を注ぎ出せ。
神はわたしたちの避けどころ。
暴力に依存するな。
搾取を空しく誇るな。
力が力を生むことに心を奪われるな。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 詩編 62編9節、11節

執り成しの祈りをささげるために

40日40夜、昼も夜も、断食した後、空腹を覚えられたイエスを、悪魔は、「石がパンになるように命じたらどうだ」と誘惑します。しかし、イエスは、「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」との御言葉によって、この悪魔の誘惑を退けられました(マタ4章1~4節)。

私たちが、第四の祈りを、絶えず祈らなければならない理由は、たとえ、空腹であっても、満腹であっても、また、食糧に満ち足りていても、「自分の信頼をあらゆる被造物から取り去り、ただあなた(創造主なる神)の上にのみ置く」必要があるからです(『ハイデルベルク』問125答)。

詩編62編の御言葉は、「神はわたしたちの避けどころ」と、多くの人々に呼びかけ、「暴力に依存するな」「搾取を空しく誇るな」と言います。真の救いの力は、ただ神のみにあり、諸々の権力者にも、富裕者にもないことを警告するものです。

人の力に頼らず、神の力に期待する祈りは、戦争によって、貧困が引き起こされる連鎖を立ち切るためにも、必要不可欠です。きょうも神の言葉の力によって、執り成しの祈りを新たにしましょう。

宮武 輝彦(男山教会)