働く目的 | イザヤ書 4章

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イザヤ書 4章

盗みを働いていた者は、今からは盗んではいけません。むしろ、労苦して自分の手で正当な収入を得、困っている人々に分け与えるようにしなさい。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 イザヤ書 4章28節

働く目的

聖書は、盗みをさせないための配慮をも語ります。盗みから離れるため、エフェソの信徒への手紙は、働いて正当な収入を得て、困った人に分け与えるようにと勧めています。ここで、「余りが出たら分け与えなさい」とは言われていないことに注目しましょう。

世間では労働がまずは自分の必要を満たすためにある、と考えます。お金が十分貯まれば働かなくてもよいとも考えます。しかし、天の父なる神を脇におくこの考え方では第八戒を全うできません。勤勉と言われる日本は、他者を支援する活動への寄付を外国より出し惜しむと指摘される国でもあります。

私たちはキリストの十字架によって「生きるにも死ぬにも、わたしの真実な救い主イエス・キリストのもの」とされ、天の父なる神から「我らの日用の糧」を与えていただいています。それならば、労働やその収入はわたしのためだけでなく、神の国の進展のため、困っている隣人のためにあるのです。その本来の道筋に立ち帰るとき、私たちは他の人から盗むということから遠ざけられ、第八戒を守る者へと近づけられます。

吉田 崇(吉原富士見伝道所)