大胆にキリストを告白する | マタイによる福音書 10章

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マタイによる福音書 10章

「だから、だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者は、わたしも天の父の前で、その人をわたしの仲間であると言い表す。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 マタイによる福音書 10章32節

大胆にキリストを告白する

注意深く言葉を用いることは、言うまでもなく大切です。けれども、言葉に生きる生活は、決して臆病であってはなりません。周りを気にして、語るべき言葉まで惜しむことは、聖書と主イエスの本意ではありません。

主の名をみだりに唱えないための最善の道は、イエス・キリストを「主」と言い表す信仰の告白です。主は言われます。「耳打ちされたことを、屋根の上で言い広めなさい」(10章27節)。キリスト告白の点で、臆病になるな、大胆であれ、と主は教会を励ましておられます。屋根に登りなさい。つまり外に出て行ってキリストを告白せよ。これは、とくに神の言葉の宣教を託された教会、なによりも説教の務めを担う伝道者への挑戦ではないでしょうか。居心地のよい教会内だけで通用する言葉ではなく、教会の外にいる人に語りかける言葉を、教会は必要としています。

主イエスを伝え、この名に込められた神の愛と義、真実と公正を大胆に告知することが、いま教会に託された最大かつ緊急の使命であると信じます。イエス・キリストをすべての人の主と呼ぶことにまさる大胆な言葉はありません。

小野 静雄(瑞浪伝道所・春日井教会)